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  • 鎌倉・江ノ嶋大山新板往来双六 谷本・荏田の画像

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鎌倉・江ノ嶋大山新板往来双六 谷本・荏田

神奈川県立歴史博物館蔵。江戸時代後期の絵師・北斎によって描かれた木版色刷の双六。江戸日本橋をスタート・ゴールとする全52コマから構成される(日本橋を二重に数えると53コマとなり、東海道五十三次を意識した数値になろうか)。往路は、東海道を進み、戸塚宿から鎌倉へ向かい、円覚寺・建長寺・鶴岡八幡宮を経て、江の島から藤沢へ出て、大山へといたるルートである。復路は矢倉沢(やぐらさわ)往還(おうかん)で、三軒茶屋・渋谷を経て、日本橋にいたっており、落語「大山詣り」とは逆のコースとなっている。
復路の矢倉沢往還のうち、「市が尾をすぎて荏田にいたる、都筑郡」と記される谷本では、鶴見川(谷本川)にかかる谷本橋が描かれており、画中に「鶴見の川上、此家にて橋賃をとる」という記述がみられる。荏田では、旅籠(はたご)あるいは茶屋の軒先の情景が描かれ、「依田とも書り、二(ふ)タ子(たこ)へ二里」と記されている。〔横浜市歴史博物館2008年『江戸時代のよこはま 青葉の村々と矢倉沢往還』より〕

 

神奈川県歴史博物館所蔵
横浜市歴史博物館写真提供

展示場所情報

神奈川県立歴史博物館
中区南仲通5-60
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