大場町の、谷(や)本川(もとがわ)北岸丘陵の尾根上につくられた古墳群。昭和42年(1967)・44年の2次にわたり発掘調査が実施され、前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)2基・前方後方墳(ぜんぽうこうほうふん)1基・円墳(えんぷん)4基・方墳(ほうふん)3基の計10基の古墳と、3群9基の横穴(よこあな)墓(ぼ)(丘陵斜面を掘り込んでつくった墓)が発見された。これらの古墳は4世紀後半から7世紀にかけてのこの地域の首長たちの墓所と考えられる。古墳からは、管(くだ)玉(たま)・ガラス小玉などの玉類、鉄刀・鉄(てつ)鏃(ぞく)(やじり)などの鉄器、耳環(じかん)(耳かざり)などの副葬品(ふくそうひん)が発見されている。現在、15号墳・16号墳・17号墳の3基が保存公開されている。
横浜市歴史博物館写真提供